私がいるロサンゼルス支店は、トーランス市という日系企業が多く進出しているエリアに所在し、空港やロングビーチ港から、車で30分以内の場所に位置しています。 カスタマーサービス課では課を統括するマネージャー職についており、日々の業務のみならず部署のマネジメントも任されています。部署では私以外はローカルスタッフです。日系顧客を中心に、航空・海上輸出入や倉庫といった全てのモードの手配を行っています。実際の業務はそれぞれのオペレーション部署が行うため、私の部署では顧客や海外法人との調整、確認、指示業務を行っています。私の部署もオペレーション部署も、日本の高品質なサービスを提供する上で、とても重要な役割を担っています。
トーランス市は、ロサンゼルスカウンティの中でも南に位置し、日系人も多く治安が良いため、日本人にとって暮らしやすい都市です。アジア人もかなり多く、地理上メキシコ人の割合も高いです。ロサンゼルス支店もさまざまな国籍、ルーツのスタッフがおり、会議等では英語で会話するものの、同じ国籍のスタッフ同士は母国語で会話している場面も多く見られ、まさに人種のサラダボウルといった様相です。 支店自体の規模としては、米国法人内でシカゴ支店に次ぐ2番目に大きな支店であり、物流業界においても全米、世界有数のゲートウェイ都市であるため、米国法人の看板を背負う責任も感じています。 トーランス市民や支店のスタッフは、想像以上にコロナ感染対策を徹底しています。コロナ禍でも物流サービスを滞りなく提供することができるよう、リモートワーク環境は整っています。私たちも駐在員、日本人として気を緩めることなく責任を持って行動することを心掛けています。
赴任前は食品の輸入業務に特化した専門部署に所属していました。カスタマーサービス課で約3年、営業課で約7年、長期にわたって食品分野に携わってきました。カリフォルニアは果実、生鮮品、ワインなどの有数の生産地であることから食品物流の重要拠点であり、ロサンゼルスと日本間での輸送案件は多く、私が日本で業務を行っていた頃から交信することが多い支店でした。赴任前にも出張で訪れる機会があり、その際に面会したスタッフが現在も多数在籍しているため、いまでも大変心強い存在となっています。 コロナ禍において物流業界全体が混乱している状況下、ロサンゼルスで仕事ができるという経験は、タフではありますがすごく貴重な経験だと考えています。ロサンゼルス支店の存在感をいかに発揮するか。この経験は帰任した際やまた別の海外に赴任した際に、今後のキャリアにおいても、どんなことでも活かせるように日々の生活を大切にしていきたいです。