いつも「モノ」が動く最前線に身を置き、たくさんの人とつながりながら、自分の裁量で仕事を進めていきたい。 / Staff Interview MIKI INOUE

航空貨物部第一航空業務センター 東日本航空業務二課

次々に来る貨物を自分で考えて仕分けながら、1日の仕事を完了させる女性社員の話が決め手に。

私は就職活動で、手当たり次第に様々な業界をあたっていました。でも何かピンと来なかったのです。当然結果もついてきません。そこですでに就職している兄に相談し、考えを整理しました。私たちの周りには衣類や食品、文房具など様々な「モノ」があります。それらは日本や世界のどこかから運ばれてきて、私たちの生活の一部となっています。つまり「モノ」を運ぶことは人々の生活に貢献するビジネスであり、それができるのは物流なのです。私は携わりたかったのはこれだ!と気付きました。そこで物流業界に絞って説明会に参加。郵船ロジスティクスに出会いました。説明会で話してくださる社員の方々が魅力的で、何より、楽しそうに仕事の話をしていることが印象に残りました。決め手は、航空輸出の混載をしている女性社員の話です。「次々に来る貨物を自分で考えて仕分けながら、1日の仕事を完了させている」――。「モノ」が動く最前線で、自分の裁量で仕事を組み立てる混載の仕事をぜひやってみたいと思いました。入社の意思を固めるとともに、配属面談でも説明会で感じたことをアピール。入社して運良く混載部署に配属されました。

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貨物を早く目的地に届けたいお客様と飛行機を満載にして飛ばしたい航空会社をマッチング。

混載とは、旅行代理店の貨物版のようなものです。飛行機には、旅客と同じように貨物を搭載するスペースがあります。その貨物スペースを航空会社から購入し、営業部署が獲得してくるお客様の貨物を効率よく当てはめることで、利益を生み出す仕事です。こう表現すると一日中「モノ」だけを扱っている印象があるかもしれません。でも実際は「人」同士の折衝の積み重ねです。私は現在、東京発アジア向け航空貨物の予約を担当しています。例えば大口貨物の場合。一方に、大量の貨物をアジアの拠点に早く届けたいお客様がいます。そしてもう一方に、なるべく貨物スペースを満載にしてフライトさせたい航空会社がいます。このマッチングを行うのが私たち混載部署の腕の見せ所です。お客様のご要望が強い場合には、航空会社に「ぜひ御社の便で載せたいんです!」「何とかなりませんでしょうか」と熱意を伝えます。それでも物理的に無理な場合には、営業部署を通してお客様にご相談を差し上げます。航空会社を複数に分ける。優先順位をつけて時間差で運ぶ。もう少し納期に余裕をいただく…等々。事前に準備しておくことはできません。全てお客様の依頼が来てから臨機応変に判断し、スピーディーに折衝を進めて「モノ」を動かすのです。

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「モノ」を動かす仕事でも、基本は「人」。信頼関係を活かして困難を乗り越える面白さがある。

いざというときに航空会社に協力してもらえるように、私は心がけていることがあります。航空会社とのやり取りを、メールやFAXではなく電話で直接行い、先方の雰囲気をつかむことです。普段から航空会社とのコミュニケーションを密にし、信頼関係を築いておくことはとても重要です。2年目の夏、アジア向けのIC部品の物量が連日極端に多い日が続きました。ときには私たちが購入しているスペース以上の貨物の依頼が来ることも。必死にやり繰りをしている中、毎日のように連絡を取りあう航空会社が「井上さんに頼まれたからには何とかします。いつも良くしてもらっているから」と調整してくださいました。本当に嬉しかったですね。こんなふうに人同士の信頼関係を活かして難しい場面を乗り越える面白さが、今の仕事にはあります。今後は海上貨物の世界にも挑戦できればと思いますが、航空であれ海上であれ、いつも「モノ」が動く最前線に身を置き、たくさんの人とのつながりの中で、自分の裁量で仕事を進めていきたいです。

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