「物が届いて当たり前」そんな日常生活を支える物流の世界で、食と人をつなげていきたい。 / Staff Interview AYAKA NISHIYAMA

東日本輸入営業本部 東京輸入第三支店 食品カスタマーサービス課

「食べることが好き」な私は、その美味しさを分かち合い、食と人をつなげる仕事を探していた。

美味しい食べ物を共有したい。そして、誰かをサポートしたい。その2つの「思い」を満たしてくれたのが、郵船ロジスティクスです。

私は食べることが好きで、大学では「食」について研究しました。その延長線で、就職活動ではまず食品メーカーを受けたのですが、どうもピンと来ません。「自分は美味しい食べ物を作るより、その美味しさを分かち合うこと、食と人をつなげたいんだ」。そう気づいてから、人とモノをつなげる物流業界に興味を持ち始めました。そしていろいろ調べるうちに、物流は「そこに物が届いて当たり前」という日常生活をサポートしていることもわかってきたのです。

サポート。それは一番やりがいを感じるポジションです。学生時代に所属していたテコンドー部で、私は3年生のときに部の運営を任されました。主将や、練習で苦労している部員、たくさんの人をサポートしながら、やりがいを感じている自分がいたのです。日常生活を支える物流の仕事は、自分にぴったりだと確信しました。同じ物流に携わるのなら、日本国内だけではなく世界規模で食の流通を広げよう。そこまで自分の気持ちをはっきりさせ、グローバル展開に強い郵船ロジスティクスを選びました。

イメージ01

関係省庁への申告は時間との勝負。でも、周囲の人たちを急かすことはしたくない。

入社後、私は食品カスタマーサービス(CS)課に配属されました。ここは飛行機で日本に到着した野菜・肉・加工食品の輸入手続きを行う部署。希望通り、物流で食に携わることができて、本当に恵まれていると感じています。

食品は人が口にするものなので、工業製品とは違い、税関のほかに農林水産省と厚生労働省への申告も必須。まずは輸出国から発行された検疫証明書をもとに申請書類を作り、農林水産省に申告します。農林水産省は、日本国内の生態系を守るという観点から、植物検疫や動物検疫を実施。次は厚生労働省です。お客様からいただいた製法・成分表を読みこんでから書類を作成。厚生労働省から農薬や添加物・製法などのチェックを受けます。税関への申告は、2つの省庁のOKが出てから。時間との勝負です。

私自身のスピーディーかつ適切な手続きはもちろん不可欠。でも急いでいるからといって、航空会社や現場スタッフ、配送会社を急かすわけにはいきません。相手の立場をしっかり理解して指示を出す。お客様とつねに貨物の状況を共有しながら、時間がかかっている経緯を丁寧に説明し、ご理解いただくことも重要です。そんなコミュニケーションが、CSには求められています。

イメージ02

天候不順に季節のイベント。様々な要因を見据え、その食品が必要とされているときに届けることが大切。

忙しい毎日ではありますが、自分の仕事が世の中に役立っていると感じる瞬間もあります。

昨年の夏は天候不順のため、日本の葉物野菜の価格が高騰しました。そこで多くのお客様がアメリカからレタスを輸入に踏み切ったのです。レタスは通常1日に500キロ~1トン分の輸入手続きを行いますが、この時期は1日で最大10トンものレタスの手続きに追われました。倉庫の確保や温度管理にも四苦八苦。でも何とか無事に手続きが済み、ある日スーパーでアメリカ産のレタスが並んだ様子を見て、ホッとしました。「手頃な値段で売られているから、きっとたくさんのご家庭に届くだろうな」――世の中に貢献できた、そんな思いが押し寄せてきたことを覚えています。

同時にこの経験から、その食品が必要とされているときに届ける大切さも学びました。天候不順は予測できませんが、ボジョレーヌーボー解禁、クリスマス、バレンタインなど、季節のイベントに向けて入念に事前準備したり臨機応変に対応することはできます。物流という「届いて当たり前」をサポートする仕事で、食と人をつなげる。そんな私の「思い」を、郵船ロジスティクスの仕事を通してもっと形にしていきたいです。

イメージ03