私たちの仕事とは、カタチのないもの。だからこそ、この仕事の面白さがある。 / Staff Interview MAKIKO INOUE

東日本輸出営業本部 千代田輸出支店 営業二課 サブリーダー

想定されるアクシデントやトラブルを回避し、<br>航空輸出をコーディネートする。

私の所属する千代田輸出支店営業二課では、総合商社とメーカーを主に担当しています。そのため取扱う貨物も、化学品や食品添加物、アパレル関連、電子機器、時にはプラント建設のための建築材など多岐に渡ります。その中で私は航空輸出を主に担当しています。お客様から新たな輸出案件の相談があれば輸送費用を算出し、輸送する貨物が輸出入の通関上問題ないかを事前に確認し、カスタマーサービス課員と協力しながら、全てをコーディネートする仕事です。

航空輸送を依頼されるお客様は、お急ぎの場合がほとんどで、スケジュールが厳しいケースも多く、想定されるアクシデントやトラブルを回避しながら手配するのですが、輸入国側の法規則や習慣の違いで思わぬ事態に遭遇することも多々あります。その際、輸入国側の現地スタッフと綿密に連絡を取り、最善を尽くし、遅延などを最小限に留めることが私たちの力の見せどころです。

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お客様のご要望をくみ取り、何とか貨物を間に合わせた時の喜び。

例えば、最近メキシコなどの新興国では発電所の建設などインフラ整備が盛んに行われています。日本の総合商社などは、そのプラント建設に携わっていることが多く、日本で製造された部材を輸出する機会が増えています。プラント建設の部材なので、通常は船で運ぶのですが、港のストライキなどで輸送時間が大幅にかかることが予測される場合、急遽航空機で運べないかとの問い合わせがきます。当然何トンともなると、航空輸送の場合コストが膨大になるのですが、一方でお客様には何とか間に合わせたいという、相応のご要望が必ずあります。

そこで私たちは、航空会社と料金の交渉をしたり、様々な輸送手段やルートを組み合わせて検討したりしながら、輸送コストを下げつつも、お客様のご希望の納期に間に合わせる提案をしていくのです。カスタマーサービス課をはじめ、社内の関連部署の先輩や上司に相談しながら、自分で最適解を導き実行する。しかも迅速に様々なケースを想定しながら。輸出入する際の様々な法規制をクリアすることや、航空会社との交渉など大変なことが多いですが、お客様のご要望をくみ取り、ご納得頂ける金額で輸送ルートを提案し、納期に何とか間に合わせることが叶い、お客様に感謝された時はやはり嬉しいです。

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カタチのないものに価値を与えるとは?

私たちの仕事は、カタチのないものです。例えばメーカーであれば、モノがあります。そのモノの良し悪しで市場が評価してくれるのがほとんどだと思います。しかし、私たちはカタチのないサービスで、他のライバル各社と競わなければなりません。お客様からしてみれば、料金もあまり大差なく、同じ航空会社で運ぶのであれば、どこの物流企業を選んでもいいわけです。

だからこそ営業担当やカスタマーサービスなどのサービスの質が問われると思います。お客様のために創意工夫して、最適な提案をし、確実にご要望を満たすこと。カタチのないものだからこそ、この仕事の面白さがあるのだと思います。

「郵船ロジスティクスの井上さんに任さればきっと何とかしてくれる」。このようなお言葉を頂けたとしたら、まさに自分の力でカタチのないサービスに対して価値を与えることが出来た瞬間だと思うのです。

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